2026年8月、ハワイはハリケーン・ララと、その直後のトロピカルストーム・モケという2つの嵐に立て続けに見舞われました。ニュースで「家が流された」「州全体で22万戸が停電」といった映像を見て、9月にハワイ旅行を控えている人は不安になったと思います。家族旅行の予約を入れていると、こういうニュースは本当に気が気じゃないですよね。
結論から言うと、被害が大きかったのはハワイ島(ビッグアイランド)で、ワイキキがあるオアフ島の影響は比較的軽かったというのが8月末時点の状況です。ただし、州立公園やトレイルは復旧作業で閉鎖が続いている場所があり、行き先や時期によって「事前に確認すべきこと」が変わります。この記事で、何が起きて、今どうなっていて、旅行者は何をすればいいのかを整理します。
- 空港は8月17日までに全て通常運航に戻っている。ただし出発前に航空会社アプリで自分の便の状況を確認
- オアフ島(ワイキキ・アラモアナ)はおおむね平常。ハワイ島は一部地域で停電・道路閉鎖が継続中
- ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾など州立公園・トレイルは開閉が流動的。訪問予定地は前日に公式で開園確認
- 停電が残る地域ではカード決済が使えないことがある。現金を少し多めに用意
- 予約済みのオプショナルツアーは、催行の可否を主催会社に確認
何が起きた? ララとモケの経過
2026年8月のハワイは、短い期間に2つの熱帯性の嵐が通過しました。
| 嵐 | 時期 | 経路と強さ | 主な影響 |
|---|---|---|---|
| ハリケーン・ララ | 8月15〜17日 | ハワイ島の南岸沖をカテゴリー1(最大風速およそ33m/秒)で通過。その後北西へ進み、16日にはトロピカルストームに弱まってマウイ・オアフ・カウアイへ | ハワイ島で家屋約100棟が損壊・流失、橋6本が損傷。州全体で一時22万戸超が停電。死者1名 |
| トロピカルストーム・モケ | 8月21〜25日 | ハワイ島の南を通過。上陸はせず | ハワイ島で最大380mm前後の大雨、マウイ島東部で80〜150mm。ララからの復旧作業中の地域に追い打ち |
ララは当初ハワイ島への上陸が予想されていましたが、進路がわずかに南へそれ、直撃は免れました。それでも南岸沿いの雨と高波、そして北上後の強風で、島をまたいで被害が出ました。オアフ島でも屋根が飛ばされた住宅が30棟以上報告されています。
島ごとの被害の大きさ
同じ「ハワイ」でも、島によって受けた被害はかなり違います。旅行先がどの島かで、確認すべきことが変わります。
| 島 | 被害の程度 | 旅行者への影響 |
|---|---|---|
| ハワイ島 | 最も深刻。住宅・橋・道路・送電網に大きな被害。土砂崩れと冠水 | 一部地域で停電・断水・道路閉鎖が継続。宿やレンタカーの状況を事前に確認 |
| マウイ島 | 中程度。強風による倒木・停電、東部で大雨 | 幹線道路はおおむね復旧。山間部のトレイルは閉鎖が残る場合あり |
| オアフ島 | 比較的軽微。強風で倒木・一部停電、屋根被害が点在 | ワイキキ・アラモアナ・空港はほぼ平常。屋外施設のみ個別確認 |
| カウアイ島 | 軽微〜中程度。強風と雨 | 大きな支障は少ないが、渓谷系トレイルは天候次第 |
日本人旅行者の多くが滞在するオアフ島・ワイキキは、街の機能としては通常どおりに戻っています。一方、ハワイ島やマウイ島に渡る予定の人は、宿泊先の電力・給水の状況と、周辺道路が通れるかを個別に確認したほうが安心です。
8月末時点の復旧状況(空港・電力・道路)
空港・フライト
ハワイ島のヒロ空港とコナ空港は、ララ通過時に一時閉鎖されましたが、8月17日朝までに州内の全空港が運航を再開しています。ハワイ州観光局も「州内のすべての空港は通常どおり運航」と案内しています。ただし、機材繰りの乱れで一部の便に遅延・欠航が出る可能性は残っています。ハワイアン航空とアラスカ航空は、8月14〜17日に予約していた乗客向けに、変更手数料を無料にする特例対応を出しました。
電力
ピーク時は州全体で22万戸以上が停電しましたが、その後急速に復旧が進み、8月26日時点でハワイ島に残る停電は約2,900戸まで減りました。オアフ島・マウイ島の市街地はほぼ復旧済みです。ただし、ハワイ島南部やプナ地区など、送電網の被害が大きかった一部の集落では、完全復旧に数週間〜数か月かかると電力会社が説明しています。
道路
オアフ島の主要道路は復旧済みです。ハワイ島では、カウ地区の11号線(ハイウェイ11)が一部区間で閉鎖されており、コナ〜ヒロ間の移動は200号線または19号線への迂回が案内されています。マウイ島・カウアイ島の山間部では、土砂の除去作業で一時通行止めになる区間が残っています。
観光施設・州立公園の開閉状況
ハワイ州の州立公園局は、嵐の後に全施設の点検を行い、給水・下水設備や倒木の状況を確認しながら順次再開しています。8月末時点の主な施設は次の通りです。開閉は数日単位で変わるため、訪問予定日の前日に公式サイトで最終確認してください。
| 施設 | 8月末時点の状況 |
|---|---|
| ハナウマ湾(オアフ) | 通常スケジュール(水〜日)に復帰。入場は48時間前からのオンライン予約制。予約は現地時間7時開始 |
| ダイヤモンドヘッド(オアフ) | 入場は事前予約制(州外からの訪問者は最大30日前から予約)。開園状況は予約サイトで確認 |
| ケアイヴァ・ヘイアウ州立公園/アイエア・ループ・トレイル(オアフ) | 8月28日に再開 |
| カエナポイント州立公園 ケアヴァウラ側(オアフ) | 道路工事のため閉鎖、9月5日ごろ再開予定 |
| ハレアカラ国立公園 山頂エリア(マウイ) | 復旧作業を終え8月28日に再開 |
| ハワイ火山国立公園(ハワイ島) | 一部エリアが再開。カフク・ユニットは当面閉鎖 |
ワイキキやアラモアナのショッピング・レストランは通常営業に戻っています。影響が残るのは、主に山や海沿いの自然公園・トレイル・キャンプ場です。
9月にハワイへ行く旅行者がすべきこと
- □ 出発の2〜3日前に、航空会社アプリ・メールで自分の便に変更がないかを確認
- □ 宿泊先に、電力・給水・施設(プール等)が通常どおりかをメールで問い合わせ(特にハワイ島・マウイ島)
- □ 予約済みのツアー・アクティビティは、催行会社に開催可否を確認。天候中止時の返金条件も再チェック
- □ ダイヤモンドヘッド、ハナウマ湾、各トレイルなど行きたい施設の開園状況を前日に公式で確認
- □ レンタカーを借りるなら、目的地周辺の道路閉鎖・迂回情報をハワイ州交通局のサイトで確認
- □ 現金を多めに(停電地域のカード不可対策)。モバイルバッテリーも1つ
- □ 旅行保険の補償内容(天候・欠航・旅行中断)を出発前に確認
オアフ島のワイキキ滞在が中心なら、通常の旅行準備にプラスして「行きたい屋外施設の開園確認」と「現金・モバイルバッテリー」を意識しておけば十分です。ハワイ島・マウイ島に渡る場合は、宿と道路の確認を一段丁寧に行ってください。
キャンセル・変更と海外旅行保険の考え方
今回のように「旅行の数週間前に現地で災害が起きた」場合、旅行をどうするか迷います。判断の材料を整理します。
- 航空券:嵐の直撃期間(8月14〜17日)に予約していた便は、各社が変更手数料無料の特例を出しました。9月以降の便は通常のルールに戻るため、変更したい場合は運賃規則に沿った手数料がかかります。
- ホテル:無料キャンセル期限内なら通常どおりキャンセル可能。期限を過ぎている場合は、被害状況を理由に個別相談すると柔軟に対応してもらえることがあります。
- 海外旅行保険:クレジットカード付帯の保険は「ケガ・病気・携行品」が中心で、悪天候による旅行の中止・中断・遅延をカバーしないことが多いです。天候リスクが気になる時期は、これらを補償する保険に別途加入しておくと安心です。
8月末時点で、日本の外務省や各航空会社は「ハワイ旅行を控えるべき」という案内は出していません。オアフ島中心の旅行なら、通常どおり計画を進めつつ、上のチェックリストで備えるという判断が現実的です。
そもそもハワイのハリケーンシーズンはいつ?
中部太平洋のハリケーンシーズンは6月1日〜11月30日で、8〜9月がピークです。ハワイは高い山が雨雲を巻き上げる地形のため、上陸まで至らず勢力を落とすケースが多いのですが、今回のように「上陸しなくても大雨・強風・停電」という影響は珍しくありません。
この時期に旅行するなら、次のような備えが有効です。
- 航空券は変更可能な運賃を選ぶ(差額は数千円のことが多い)
- ホテルは無料キャンセル可のプランで予約する
- ツアーは前日まで無料キャンセルの会社を選ぶ
- 天候・旅行中断を補償する海外旅行保険に入る
- 旅行中はハワイ州観光局や現地メディアの気象情報をこまめに確認
注意点
- 復旧状況は日々変わります。この記事は2026年8月末時点の情報です。空港・道路・公園の最新情報は、各航空会社、ハワイ州交通局、ハワイ州立公園局、ハワイ州観光局の公式発表で必ず確認してください。
- 閉鎖されている公園・ビーチ・トレイルには立ち入らないでください。復旧作業中は落枝・地盤の緩み・冠水などの危険が残っています。
- 被災地域の見物目的での立ち入りは控えてください。生活・復旧の妨げになります。
- 次の熱帯低気圧が発生する可能性もあります。9〜10月に旅行する場合は、出発直前にもう一度気象情報を確認してください。
よくある質問
Q. 9月上旬にワイキキへ行く予定です。旅行はできますか?
A. 8月末時点で、オアフ島の空港・ホテル・ワイキキ周辺は通常どおり機能しています。通常の旅行準備に加えて、行きたい屋外施設の開園確認と、現金・モバイルバッテリーの用意をしておけば問題ありません。
Q. ホノルル空港は通常どおり動いていますか?
A. はい。州内の全空港が8月17日までに運航を再開しています。ただし念のため、出発前に航空会社アプリで自分の便の運航状況を確認してください。
Q. ハワイ島(コナ・ヒロ)に行く予定です。
A. ハワイ島は最も被害が大きかった島です。宿泊先の電力・給水の状況、周辺道路(特にカウ地区の11号線)が通行できるかを事前に確認してください。カウ地区はコナ〜ヒロ間の迂回が案内されています。
Q. ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾には登れますか/入れますか?
A. 8月末時点で、ハナウマ湾は通常スケジュール(水〜日、48時間前からの予約制)に戻り、ダイヤモンドヘッドも予約制で運用されています。ただし開閉は流動的なので、訪問前日に予約サイトで状況を確認してください。
Q. 旅行をキャンセルしたほうがいいですか?
A. 8月末時点で、日本の外務省や航空各社から「ハワイ旅行を控えるべき」という案内は出ていません。オアフ島中心の旅行なら計画どおり進めて問題ないという見方が一般的です。天候リスクが心配なら、変更可能な航空券・無料キャンセルのホテル・天候補償のある保険で備える方法があります。



